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『Marbling Orange』 ~後書き~

Category『Marbling Orange』
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日頃より当ブログにご訪問いただき、誠にありがとうございます。
以下の内容は『Marbling Orange』のネタバレを含みますので、まだ本編をお読みでない方はぜひお読みになってから、こちらをご覧ください。


前作の連載終了から4ヶ月以上の休載期間を挟み、2021年1月1日より始まった『Marbling Orange』、ようやく完結いたしました。全30話、約97,000字の作品になりました。2ヶ月間に亘り、連載にお付き合いくださいました皆様には心より御礼申し上げます。

新型コロナウイルス感染症に対する不安から、今作では最終話まで書き上げてから連載を開始するつもりでいました。それというのも、11~12月は子供の発熱が続き(PCR検査は陰性でしたが…)、長らく落ち着かない日々を送ることになったからです。
イレギュラーな事態はいつ起こるか分かりません。病気然り、災害然り、事故然り…です。記事の予約セッティングさえ完了していれば、もし自分に何かあっても連載は継続できるので、正月休みで最終話を書き上げ、PC作業も完了させました。
それでも更新前に推敲は欠かせないため隔日更新となりました。最後まで安定した更新ができてホッとしています。

今作も明るい話ではなかったと思います。中盤にはつくしにとって苦しい展開があり、皆様を大いにモヤモヤさせてしまったことでしょう。…いやはや、毎度のことながら申し訳ございません。辛抱強くお付き合いいただいて有難い限りです。書きたい!と思っていた要素はしっかり書き出せたと思うので、個人的にはこの仕上がりで満足しています。

以下に、項目を分けて私見&裏話を書いていきます。ここからもかなりの長文なので、お時間があるときにでも。




①主題について

『Scarlet』は緋色を意味します。私は、この緋色に類の恋情をイメージしました。対して、つくしのイメージカラーは『Sunflower yellow』です。向日葵のような、明るくビビットな黄色です。
渦巻きや線を細かく重ねた模様をマーブル模様といいます。大理石の表面によく見られる紋様です。この美しさを絵画に応用したものが、マーブリングという技法です。図工の授業で習ったことがある人も多いのではないでしょうか。
今作では、美しく混成し合う緋色と黄色、そして出来上がるMarbling Orangeに二人の恋情を投影してみました。そうした経緯からこのような命名となりました。



②書きたかったテーマ

政略結婚をした夫婦は幸せだろうか?と思ったのが最初でした。そこで、類とつくしの恋模様をベースに、花沢崇・亜依子夫妻について深く掘り下げていく展開にしようと思いました。原作では、類の父親については厳しい人だと表記がありますが、母親については情報がありません。類の母親像をどうするのかはいつも悩みの種です。幼い類が心を病んでしまったことを考慮すると、明るくハキハキした女性のイメージはなかったので、苦悩を抱えつつ良妻を演じる『亜依子』という人物が徐々に出来上がっていきました。

物語の長さを考え、今回は亜依子側の事情にのみ焦点を絞り、彼女からの試練を通じて二人が絆を深めていく過程を描きました。となると、この流れで、次は崇からの試練編を書いてみたいわけです。現時点で『Scarlet』シリーズは三部作構成で考えております。私の体力的な問題もあり、続編はいつお届けできるか分かりませんが、そういった心づもりがあることをお伝えしておこうと思います。



③なぜ二人の別離をエンドに選んだのか

春は出会いと別れの季節。そうした時節柄もあり、類とつくしの別離のシーンでエンドを結ぶことは最初から決めていました。空港に縁深い二人ですしね。悲しいお別れではないけれど、ここで終わらなくてもいいのに…と寂しさを感じた方もいらっしゃることでしょう。真のハッピーエンドを続編へと持ち越してしまったことをお許しください。今回は中編で書くことを決めていて、崇からの試練まで題材に組み込む知力・気力・体力がなかったのです。

アマチュアではありますが、執筆にあたっては臨場感溢れる描写のために様々な知識が必要になってきます。主に地名、専門用語、言い回しなどです。執筆と並行して辞書やネットで調べ物をするので、時間はいくらあっても足りないです。加えて体力の衰えもありますから、日々、睡魔との闘いです…(^-^;
『Marbling Orange』の続編の構想は出来上がりつつあります。中編クラスで仕上げられたら、と思います。次こそは最上級のハッピーエンドを目指して頑張りますので、楽しみにしていてくださいね。



④作中のデートスポットについて

まずはスカッシュ・デート編。スポーツに興じる二人の姿が新鮮だったというコメントをいくつも頂戴しました。嬉しいです~(*^-^*) マンネリ化しないように、デートスポットにも毎回悩んでいます。…で、選んだのがスカッシュw 類は動体視力も良さそうですよね。

そして金沢旅行編。金沢には、20代の頃、職場の研修旅行で訪れたことがあります。仕事が主だったので、観光はほとんどできませんでしたが、風情のある素敵な街並みだったことを覚えています。今作のつくしにとっては、楽しい思い出にはならなかったかもしれませんが、金沢のいい所を書きたい!という気持ちで執筆に臨みました。

最後は鎌倉旅行編。鎌倉は前作にも今作にもメインの舞台として登場させているのに、実は一度も訪れたことがありません💦 いつかは足を運んでみたい場所です。そして江ノ電に乗りたい! 前作で『春にも来たいね』と言った類の希望を実現させるタイミングを見計らっていました。最終回に盛り込んでみましたが、いかがでしたでしょうか。



⑤つくしについて

今作は原作に忠実であるため、つくしの中に残る司への想いをどのように昇華させていくのかが大きなポイントでした。司とつくしが深い関係まで結んでいたという設定も、私の作品の中では初めてでした。(いつもその点はあえて外していたので…💦) あれだけの大恋愛だったからには、そう簡単に司を忘れられないと思うのです。
類の気持ちは分かっていても、相手は自分でいいのかという自問もつくしにはありました。今作では、つくしの気持ちが司から類へとシフトしていく過程を、できるだけ自然に、できるだけ丁寧に描きたいと思って執筆に臨みました。

亜依子は仔細まで突き詰めた調査結果から、早い段階でつくしの弱点を見抜きます。類の結婚に関しては、崇の意向に迎合したくない亜依子でしたから、どうにかしてつくしの気持ちを奮い立たせたかったのです。アプローチは強引でしたが、つくしを信じていなければできない行動でした。得てして、つくしは亜依子の期待に応え、類と生きる覚悟を確固たるものにするという結末でした。



⑥類について

今作でも『忍耐』の2文字が似合う類でしたね。いつも我慢ばかりさせてごめんよ💦
前作との違いを挙げるなら、つくしに対する二人称代名詞が変わっていることです。類の心情表現の際、『Scarlet』では『あんた』という代名詞を用いましたが、『Marbling Orange』では『君』という代名詞を主に用いています。類の中で、つくしの存在がより大切なものへと変わったことを示したくて、『君』という呼びかけを採用してみました。

また、個人的な解釈ではありますが、今作では、司の愛し方と類の愛し方に明確な線引きをしてみました。
司は、つくしに真っすぐな想いをぶつける情熱家です。その愛は一途で、絶対的で、『お前は俺のもの』という強い所有欲を感じさせます。
対する類は、自分の気持ちも、つくしの気持ちも同等に尊重する穏健派です。『貴方は貴方、私は私』というスタンスを貫きながらも、相互理解を深めることで絆を強くしていきます。そうした類の心情は、第25話(R回)に色濃く表しています。

前者には前者の、後者には後者の善し悪しがあると思います。私なりに類らしさを追求してみたつもりですが、書き分けがしっかりできていたのかについては不安が残ったので、ここに書き記しておきますね。



⑦今後の予定について

ちょうど1年前は、家庭内の事情で1~4月までずっと忙しくしていました。上の子の受験と進学、夫の引っ越し、義母の引っ越しがまとめてやってきたのです。新型コロナウイルスが国内で流行り始めた時期でもあり、感染予防対策に頭を悩ませた時期でもありました。

今年の春は昨年ほどではないものの、3~4月は何かと気忙しいので、この期間はブログをお休みします。再開時期の目途はまだ立っていませんが、できれば3回目のブログバースデーである5月1日までに新連載の準備を整えたいです。再開の折にはまたアナウンスを行いますので、ぜひご再訪いただければと思います。

次回作は『糸の証』の続編か、『Marbling Orange』の続編か、はたまた完全なる新作か? ここで明言はしませんが、『今はこれを書きたい!』と感じた方向に進んでいこうと思います。皆様、少しお待たせしますが、楽しみに待っていてくださいね。




さて、毎度のことながら、今回も長々と失礼いたしました。後書きでアレコレと書くのが好きな性分なのです。最後になりますが、連載及び後書きをお読みくださいました皆様に、重ね重ね御礼申し上げます。

作品を最後まで読んでいただけたこと。
応援の拍手を送っていただけたこと。
ブログ村のランキングバナーを押していただけたこと。
そして、温かいコメントをいただけたこと。

その一つ一つに励まされて、今日までブログを続けることができました。心からの感謝を伝えたいです。本当にありがとうございました。




*****




ここからは余談です。

新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりましたね。私は医療従事者なので、優先順位の第一グループに分類されています。接種を受けることは任意なのですが、私は接種に同意しました。ワクチンの副作用が心配ではありますが、いつかは誰もがしなければならないことならば、先んじてやってみようと思います。

無事に接種が終了したら、報告のレポートを書くつもりです。これから接種を検討する方々の参考の一つになれば幸いです。
一日も早く、コロナが終息することを願ってやみません。どうぞ、皆様もお元気でお過ごしください。





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16 Comments

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2021/03/01 (Mon) 10:12 | REPLY |   

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2021/03/01 (Mon) 10:39 | REPLY |   

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2021/03/01 (Mon) 18:13 | REPLY |   

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2021/03/01 (Mon) 19:47 | REPLY |   

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2021/03/01 (Mon) 21:13 | REPLY |   

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2021/03/01 (Mon) 22:42 | REPLY |   

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2021/03/02 (Tue) 10:12 | REPLY |   

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2021/03/02 (Tue) 20:54 | REPLY |   
nainai

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う****様

こんばんは。コメントありがとうございます(*^-^*)
当ブログへようこそ! 連載を楽しんでいただけたようで嬉しいです。

私の花男二次歴は約5年です。読み手として約2年、書き手となってもうすぐ3年です。2020年は日常生活で多くのことが変化しましたが、物語を書くこと、読むことが好きなのは変わりませんでした。好きなことだからこそ、なんとか継続できています。また隙間時間にコツコツ書きためていこうと思いますので、ブログ再開の折にはぜひご再訪くださいね。

職種は明かせないのですが、コロナ感染症治療の最前線にいるわけではありません。でも一般的な患者さん達とは日々接しています。国内の接種体制が早く整ってほしいと願うばかりです。いずれ接種のレポートをUPしようと思うので、ご参考になれば幸いです。う****様も体に気を付けてくださいね。お互いに頑張っていきましょう。

2021/03/04 (Thu) 00:54 | REPLY |   
nainai

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ル*様

こんばんは。コメントありがとうございます(*^-^*)
更新を途切れさせることなく、最終話までお届けできてホッとしています。

今作のキーパーソンは亜依子でした。彼女がつくしの味方なのか敵なのか、なかなか判別しにくかったと思います。彼女が今後をどう生きるのか、崇との夫婦関係をどうするのかが、続編での見所のひとつになってくるでしょう。そして次こそ、類とつくしのやり取りを糖度高めにしたいです。遠距離恋愛、早く何とかしてあげなくては(;^_^A
構想はあるのですがまだ全体の流れが纏まらず、執筆はスタートしていません。もう少し時間をかけて構成を練り、読み応えのある作品に仕上げていきたいと思います。自分のペースで頑張っていきますね。

ワクチン接種への関心度も高いですね。まだ私の住むエリアでは接種日程が決まっていないのですが、いずれ報告レポートをUPするつもりでいます。春は間近です。ル*さまも、ご家族様も、体に気をつけてお過ごしくださいね。

2021/03/04 (Thu) 00:58 | REPLY |   
nainai

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あ***様

こんばんは。コメントありがとうございます(*^-^*)
連載を楽しんでいただけたようで何よりでした。ジレジレするポイント、たくさんありましたよねw

『Scarlet』シリーズを三部作にしようと決めたのは、『Marbling Orange』の中盤を書いている時でした。ネタを盛り込みすぎると読者様も疲れてしまうので、一旦話を切り、改めて“類パパからの試練編”を楽しんでいただこうと思ったのです。
凛子の功労にも焦点を当ててくださって、ありがとうございます! つくしはいい先輩に恵まれたと思います。オリキャラの活躍を褒めていただけると、私のテンションもぐぐっと上がります~(#^^#) 

類とつくしの遠距離恋愛はどうなるのか、崇と亜依子の関係はどうなるのか、今作で残した課題をしっかり纏め上げ、完結編に相応しい物語をお届けしたいと思います。
次回作をどうするかはまだ迷っています。今はプロットを書いていて、いわゆる『ネタが降ってくる瞬間』を待っているところです。コロナワクチンの接種レポートは3~4月中のどこかでUPできればと思います。待っていてくださいね(*^^)v

2021/03/04 (Thu) 01:03 | REPLY |   
nainai

nainai  

ゆ****様

こんばんは。最終話に続いて、後書きにもコメントをいただき、ありがとうございました(*^-^*) ゆ****様はコメントが巧いなぁ…といつも感心しきりです。

新型コロナウイルスの感染拡大から1年。第三波にはかなり翻弄されましたが、状況は日々よくなっていくはずだと信じています。新しいことを始める度に失敗や反省はつきものとなりますが、引き続き、社会全体でこの問題に取り組んでいければと思います。いずれワクチン接種のレポートをUPするつもりです。ご参考の一つになれば幸いです。

しばらくは私生活も仕事も忙しくなります。妄想&執筆を息抜きにしながら、自分なりのペースで新作の準備をしていけたらと思います。ブログ再開の折には、ぜひご再訪くださいね。

2021/03/04 (Thu) 01:10 | REPLY |   
nainai

nainai  

み*様

こんばんは。コメントありがとうございます(*^-^*)
素敵なお話と仰っていただけて嬉しいです。そのお言葉が創作活動の励みになります!

もともと遅筆なのですが、凝り性でもあるので、ひとつの作品を仕上げるのにかなり時間がかかってしまいます。ブログの休載期間が延びると、読者様も離れていってしまうかなぁ…と心配にもなるのですが、“待ちます!”と力強く仰っていただけたので、“よーし。次も頑張ろう♪”と思いました。体力的に無理のない範囲で、楽しく執筆を続けていきたいです。

次の作品をどれにするかはまだ迷っています。プロットが纏まったものから取りかかるかもしれません。ブログ再開の折には、ぜひご再訪くださいませ。み*様も体に気を付けてくださいね。お互いに頑張っていきましょう。

2021/03/04 (Thu) 01:15 | REPLY |   
nainai

nainai  

麦*様

こんばんは。コメントありがとうございます(*^-^*)
ゆったり、まったり、幸せ気分になれましたか? 連載を楽しんでいただけたようで嬉しいです。

麦*様も仰るように、最近では類つく二次も少なくなってきましたね。でも、原作の連載終了からずいぶん時間が経っているにもかかわらず、私達のように花男をこよなく愛するファンがいるのが凄いことだなぁと思います。あの世界観がいいんですよね。昨年11月にOPENした神尾先生のオフィシャルサイトにショート漫画が載せてありますが、相変わらずF4は素敵だ…とため息が出てしまいます(#^^#)

もうすぐ3回目のブログバースデーを迎えます。まだまだ頑張れそうです。執筆を始めたくてウズウズしていますが、しばらくは私生活&仕事が忙しいので、本業をおろそかにしないように今は我慢しています。ブログ再開の折には、ぜひご再訪くださいね。

2021/03/04 (Thu) 01:20 | REPLY |   
nainai

nainai  

a**様

こんばんは。コメントありがとうございます(*^-^*)
作品が好きだと仰っていただけて、とっても嬉しいです~。次の話も頑張るぞー!という気持ちになります♪

亜依子に共感を寄せてくださり、ありがとうございます。崇と本音で向き合い、結果として冷却期間を置いたことは、彼女にとって半生を見つめ直すいい機会になると思います。類とつくしの関係はもちろん、崇と亜依子の関係についても納得のいく結末へと運んでいきたいので、三部作の完結編を楽しみに待っていてくださいね。次こそは、最上級のハッピーエンドを目指します!

いわゆる基礎疾患には該当しませんが、私にも持病があります。生活には何ら支障はないのですが。世の中には様々な疾患があって、それを抱える人にとってコロナは本当に恐ろしい感染症だと思います。お互い、体に気を付けて頑張っていきましょう。ブログ再開の折には、ぜひご再訪くださいね。

2021/03/04 (Thu) 01:24 | REPLY |   
nainai

nainai  

と*****様

こんばんは。コメントありがとうございます(*^-^*)
連載中もたくさんのコメントを頂戴しました。とても励まされました!

今作は類とつくしの恋をベースに、崇と亜依子の夫婦関係の是非を問う流れとなりました。そうした着眼点を面白いと感じていただけたのであれば本望です~(#^^#) 今作のキーパーソンは亜依子でしたが、次は崇にその役目を担ってもらおうと思います。さて、類パパはどんな人物なのか。今、一生懸命プロットを立てているところです。私はしっかりしたプロットがないと話が書けないんですよね…。続編は、三部作の完結編になります。今度は司の出番も作りたいですね。

もうすぐ3回目のブログバースデーです。趣味の範疇ではありますが、文章を書くことに3年も向き合ってきたのだな…と思うと感慨深いです。『下手の横好き』からのスタートでしたが、『継続は力なり』で、『好きこそものの上手なれ』となれるようにまだまだ頑張りたいと思います。ブログ再開の折には、ぜひご再訪くださいね。

2021/03/04 (Thu) 01:30 | REPLY |   

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